
◆塾長日記2008年7月3日
● speak という動詞のお話
speak to は「〜に話しかける」、 speak with は「〜と話す」。動詞の後に前置詞や副詞がついて様々な意味を作り出す、これが英語の特徴のひとつです。
speak out 「ハッキリ話す」。自信 (confident) を持って勇敢に (bravely) に話す というニュアンスでしょうか、スピーチのクラスなどで先生が頻繁に使う英語です。
今回の滞在でよく耳にするのが speak up 「大きな声で話す」。テレビや新聞の広告で頻繁に見かけます。手元の英和辞典 Genius では speak out も speak up も同義として扱われていますが、私の体感ではニュアンスはだいぶ違う気がします。
speak は内容よりも“音”の響きを伝える単語です。音で伝えて音で感じる。故松本享博士は“英語には音に意味がある”と述べていました。アメリカで生活をしているとこのことがよく分かります。文字で感じる風味の強い日本語とは違います。
音で感じる語学の勉強から音を省いたら何も残りません。いまだに英語の授業の多くを日本語で行っている日本の英語教育に明るい未来は感じられません。
この際下手でもいいから英語の授業は英語で行う。世の英語の先生方へ: Speak to students; speak with students; speak out; speak up!

◆塾長日記2008年7月2日
●ポンコツ車でいざ出陣っ!
レンタカー代の費用、これが想定外で痛かった。先週一週間は車無しで生活をしてみましたがこれが辛い・辛い。近くのスーパーまでは半マイルですがガロン単位の水やジュースを運ぶのは一苦労、こんなときに限って気温は100度(摂氏38度)を越えニューヨークは真夏の到来です。
外食をやめ浮いた分で車を借りるかっ、と思うも、これがまた想定外。今週は独立記念日週刊で車の料金が跳ね上がっているのです。さすが需要と供給の国アメリカです。どこにいっても在庫は少なく料金は普段の3割り増し、“車があればこっちが借りたいくらいだよ”と、どのレンタカー屋さんも嬉しい悲鳴をあげています。
最後に辿り着いたのがブリッジ近くの寂れたお店、傷だらけの車が数台並んでいます。“ I need a car. ”あっさりと契約は終了します。先方は国際免許証の意味が分からないらしく私のほうが戸惑ってしまいます。日本からの旅行者が車を借りるのは珍しいらしく話が弾みます。
さあ、ボロボロの車を走らせドライブの開始です。カッコ悪くても OK, 車は走ればいいのです。“あれっ、この車、冷房が効かないゾ。”ゴーゴー。
ハドソン川沿いを猛スピードで南に走らせ、リンカーン・トンネルからマンハッタン、ブルックリンへと向います。ブルックリン橋から眺める摩天楼が私に囁きます。“ Go forward! ”よっし、頑張るぞ。

◆塾長日記2008年7月1日
●独立記念日ウィーク
今年の独立記念日は金曜日、3連休と組み合わせて1週間丸ごとお休み (off duty) の人もいるニューヨークです。 TJ 塾長もアリゾナに飛び休暇中、私も少しだけリフレッシュ・モードに突入です。
まずは買い物。この時期のセールは目が離せません。お気に入りのワイシャツ、綿パン、シャツはサイズも豊富で価格も日本の半分以下。マイナーなブランドでも結構イケテル衣類が多く助かります。MLB はヤンキース VS レッドソックスの3連戦が始まります。外野席でも200ドル前後の値がつく伝統の一戦です。ヤンキースが3連勝すれば首位も見えてきます。松井抜きでも応援に行くぞっ。話題のリバイバル・ミュージカル『南太平洋』、新しい怪人役を迎えた『オペラ座の怪人』、映画版も注目されている『マンマ・ミーア』。どれを観るかミュージカル中毒 (addiction) の私は悩んでしまいます。
近所の Path Mark ではミネラルウォーターが24本で2ドル98セント、 1 ガロン入りのオレンジジュースが10本で10ドル等々、日本ではあり得ない価格には驚かされます。
朝食は昨日買い込んだピザの残り、昼食はミツワマートでトンカツ定食、夕食はフォートリーの食堂でエビフライ定食、夜食にカップラーメン。今日だけで何千カロリー摂取したのかな。お祭りムードに少々気が緩んでいる今週の福澤です。

◆塾長日記2008年6月30日
●駐在員の奥様方に学ぶ
日本人は真面目で分析が大好きです。“どうして日本人は英語が話せないのか?”リスニングの大切さを説く人もいれば慣れが重要だと言う人もいます。脳の研究が進んできた最近では英語脳をつくるトレーニングを支持する学者もいます。
“必要に迫られる場面に身を置くこと”。これが私の体験値から言える解答です。かなりの確率で的を得ていると思っています。
英語をまったく身に付けないままに帰国する駐在員の奥様方。ニューヨークに5年いようが10年いようが英語はまったくダメ。逆に子どもたちは皆堪能になって帰国すると聞きます。違いは何? 大人と子どもの差?
移動は車、買い物はヤオハン、日中は日本人のお友達と日本語で井戸端会議、夜はフジテレビの日本語放送を見ながら一家団欒。これでは英語ができるようになるはずがありません。
留学生も同様です。せっかくニューヨークに来ても日本人の学生と集団で行動している。大学付属の英会話学校に送り込まれ英会話の特訓。日本人を見つけてはメル友になり日本語でチャット。
私がこれまでに英語圏に滞在した日数は1年未満です。それでもバリバリのニューヨーカーと喧嘩 (Verbal fight) を繰り返しながら仕事をしています。これは私の生まれ持った能力ではなく、 ” 必要に迫られる場面に身を置くこと“を淡々と実践しているだけ、ただそれだけのことなのです。

◆塾長日記2008年6月29日
●ニューヨークでの散髪だけはご注意アレ!
お客はほとんどが白人。そんな散髪屋にはいったら最後、取り返しのつかないヘアースタイルにされてしまいます。“ファッションの街ニューヨークなら大丈夫だろう”。こんな認識が私の髪形をメチャクチャにしてくれました。初めてこの地を訪れたときのことです。“短くするな”と言っても無駄です。とにかく切って切って切りまくる。何たって hair cut ですから!
日本では“お任せ”でお願いしてもどうにかなりますよね。ニューヨークでこの言葉は禁句です。“ will leave it to you. ”。この一言でアナタの髪は香港映画のコメディアンに早変わりしてしまうのです。
どのように? どの部分を? 何ミリ? 明瞭に説明をするのはアタリマエ。切っている途中でも不安があればどんどん指示を出す。コマめに手鏡をあててもらい確認する。遠慮は無用、ウトウトしながら目を瞑った瞬間にバッサリなんていう可能性もあるのです。ご用心! 彼らの仕事は hair cut 。切って短くするのが“使命”なのです。
“面倒くさ〜い”と叫びたく気持を抑えてとにかく、希望を的確に伝えること。散髪にも弁力が求められる国、それがアメリカでなのです。
アパー・ウェスト (Upper West) 、此処は高級住宅街が立ち並ぶオシャレなスポットです。“ここで切ろう。”腹を決めます。さてさて、どんな髪型になるでしょう。
アレっ?

◆塾長日記2008年6月28日
●成功した人を称える風土に学ぶ
ニューヨーク市の上位層と下位層。その格差は40倍だといわれています。これほどの格差社会でありながら人々はどうにか自由に生きている。これは驚異的です。多くの社会問題や不安を抱えながらもこの巨大なコミュ二ティーが成立している、その背景はいったい何なのか。私には非常に興味があります。
明らかな貧富の差がありながらその体制に懐疑的 (dubious) にならないでいられる理由。それは“貧民層にもチャンスがある”という一般認識があるからだと思います。実際、貧民層から成り上がった人や一発大逆転で巨万の富を築いた例もあるのです。
実際に平等なチャンスが万人に与えられているかといえば現実はそうでもありません。それでも“自分にもチャンスがあるかも知れない”、“どうにかなるかも知れない”、と万人が思える環境、風潮がニューヨークにはある。そんな雰囲気が社会のムードを盛り上げてくれるのです。
最も大切なこと、それは実際に成功した人、成り上がった人を叩くのではなく、称え賞賛する社会を築くことです。
“格差は悪だ”。これが日本の共通認識です。日本には格差悪論が深く浸透しています。格差を悪者に仕立て上げるのは容易です。しかし、そんな発想から生み出されるは不安、嫉み、恨みといった破壊的な感情なのです。
東京ではなくニューヨークに世界の人が集まってくる。このことに日本再生のヒントが隠されている、そんな気がします。

◆塾長日記2008年6月27日
●英語の骨格はシンプル
英語が少しできるようになると誰もが思う疑問、それがネーティブ・スピーカーの“ Why? ”。“面倒だな。言わなくてもわかるだろう。だからアメリカ人はイヤなんだよ。あ〜あ、疲れた”。私にもこんな時期がありました。
日本語は人間関係、面子、儀礼を重んじる言語です。遠慮や控えめさを美徳とすることも特徴のひとつす。
日本語には言葉で相手をつぶそうとする発想自体が存在しません。ディベートを避けようとする風土がその証拠です。本音をチョットでも漏らせば“ハレンチ”、“不謹慎”と罵られる。だから皆口を閉ざそうとする。
ロジック (logic) 云々の難しい話はさて置き、とにかく英語は非常にシンプルな言語です。骨格は Why-Because 、直線的で分かりやすい。“ Why? ”と聞かれれば素直に“ Because ”で返す。それだけです。
日本人が“ Why? ”と聞かれてシンプルに返答をする障害となっている要因、それが人間関係であり、面子であり、儀礼なのです。
英語は論理的で日本語は非論理的だという発想には私は反対です。英語という言語の側面から見ると日本語が非論理的に“見える”、だだ、それだけのことです。
英会話の学習にディベート的な要素を少しだけでも組み込めば日本人全体の英語力は大きく伸びる、そんな気がする福澤です。

◆塾長日記2008年6月26日
●24時間走るニューヨークの地下鉄
鳥の声で目を覚ます。あちらこちらで見かけるリス。夕方には蛍 (firefly) の姿。森に暮らす素晴らしさを体感する毎日です。
自宅からジョージ・ワシントン・ブリッジまでは徒歩で12分、料金1ドルのシャトルバスに乗り地下鉄の175丁目へ、そこからAラインの急行で42丁目のMTW社まで移動します。計40分の通勤時間は慣れれば非常に快適です。
日本との違い。それはどこまで行っても料金が一律の2ドルだということです。
どこに住んでいようとも、どこへ行こうとも目的地までかかる費用は一律。これがこの国のイークワリティー (equality) に対する考えなのでしょう。“平等”という日本語と equality にはかなりのギャップがあるのではないか、そんな気がしてたまりません。まあ、日本のように距離別の料金体系であれば計算に弱いニューヨーカーは混乱してしまうかも知れませんね。
日本との違いもうひとつ。それは24時間運行していることです。2ドルさえあればいつでも移動できる。MLBの試合には引き分けがありませんが、試合が朝まで続いてもとりあえず帰る足はある。これは魅力です。東京の山手線くらいは24時間運行してもいいと思うのですが、タクシー会社と国土交通省との癒着があるのかも知れません。
路線が複雑なのは東京と同様ですが慣れればこれほど便利な移動手段はありません。自家用車での移動が困難なマンハッタンにおいては地下鉄を乗りこなせることでその行動範囲を格段に広げることを可能にしてくれるのです。

◆塾長日記2008年6月25日
●ニッポン沈没数秒前!
Yahoo Japan の記事を検索すると北朝鮮の拉致 (abduction) 問題に関する興味深い記事が目に入ります。
“福田首相は25日夜、ブッシュ米大統領と北朝鮮の核問題などについて電話で約20分間会談。電話は大統領がかけてきたもので「自分は拉致問題を決して忘れない。日本の懸念は十分理解している。日本と引き続き緊密に協力していきたい」と述べ、拉致問題に配慮する考えを強調した。”
どこかで聞いたようなブッシュの発言です。
“ I understand, Mr. Prime Minister, how important the issue is to the Japanese people, and we will not forget the Japanese abductees, nor their families. ”
こ
れが昨年の11月に行われた会談でブッシュ大統領が福田首相に発言した原文です。半年以上経過しても同じことを繰り返すブッシュも情けない。疑問を持たずにウンウンうなずく福田首相はもっと情けない。
understand ” は“理解はするけど僕は何もしないよ”。“ will never forget ”は“忘れないけど俺には何もできないよ”。少々、乱暴な解釈ですがブッシュの発言はあくまで社交辞令。こんな気の抜けた発言に待ったをかけ、具体的な解決方法を引き出すこと。これが日本の首相に求められるリーダーシップです。
通訳を介して目の前にいる女性にプロポーズをする。こんな愚を冒す人はいないと思いますが、福田氏の対応はそれと同じくらい気の抜けたレベルなのです。
ニッポン沈没のカウントダウンは既に始まっています。

◆塾長日記2008年6月24日
●日本人の英語が通じない意外な理由とは?
人種の坩堝 (melting pot) 、ニューヨーク。人口の4割がアメリカ以外の出身で出身国はなんと170カ国を越えます。使用される言語の数は120。これら多様な人種・民族・文化が織りなすパワーがニューヨークの放つオーラです。
彼らの英語は上手ではありません。それどころか中には英語がまったく話せない人もいる“国“、それがニューヨークなのです。まともに会話が成立することは稀。聞き返し、言い返し、そしてまた聞き返す。どうにか意志の疎通を図ることができればそれでOK。これが日常なのです。
日本人との違い其の一。それは彼らの声が異様に大きいこと。日本では私の声は大きいといわれます。ニューヨークではごく普通です。気合を入れて話さないと“ Eh ?”と聞き返されることすらあります。声が小さい人は自分に自信がない人。自信がない人は信用できない人。そんな公式すら成立してしまう。大袈裟ではありません。
違い其の二。それは話すスピードです。とにかく猛スピードでガンガン攻めてくる。ウンウンうなずいている間に“ OK? ”。それですべてが終わり。主張した人の勝ち。黙れば負け。口を挟まないことは同意 (consent) したも同然なのです。
日本で真面目に英語を勉強した人ほどショックは大きいと思います。下手でもいいからガンガン喋る。間を開けない。相手の目を凝視する。容易に同意しない。確認を怠らない。声で負けない。これだけ出来ればもうアナタはニューヨーカーの仲間入りです。
 ◆塾長日記2008年6月23日
●ラッキーとの会話に緊張する福澤先生?
朝7時、我が家の目の前で既に渋滞が始まっています。数万台の車がG・Wブリッジを抜けてマンハッタンに入る時間帯です。ガソリン価格は1ガロン4ドル38セント(1リットル:約124円)まで高騰、それでも車での通勤を止める気配はありません。車社会に慣れきってしまった彼らにとって徒歩、バス、地下鉄での通勤は無理なのかも知れませんね。日本人は偉いっ!
徒歩でME社に向います。名犬ラッキーとは久々の対面です。私が日本語で話しかけると逃げてしまいます。お土産は日本のカステラですよ。“お手”は“ shake ”、“お座り”は“ sit ”。発音が悪いと無視されてしまいます。ラッキーに話かけるときがいちばん緊張する?
来年オープンの新ヤンキースタジアムではVIP席の定価が700ドル。元々が格差社会のアメリカでもこの価格には反対意見が出始めているようです。ブロードウェイは昨年始まったウィキッド (Wicked) が人気です。“こんな面白くないミュージカルはヒットしない”、と思っていた私の予想は大ハズレ、劇団四季の『ウィキッド』も好評のようです。
私はオペラ座の怪人 (Fhantom) 一辺倒、これを越えるミュージカルは存在しないと思っています。歴代のファントム役の中でも私の心を最も揺さぶったのがハワード・マクギリン (Howard McGillin) 。えっ。彼の名前がリストにありません。
10月の3日に復帰すると聞きショックを隠せない福澤です。

◆塾長日記2008年6月22日
●テイク・イット・イージー!
仕事はあくまで経済的基盤を得る手段。よい条件が見つかれば迷わず職場を変える。残業はせず、週末は家族、友人と自由に過ごす。こんな風に割り切れるニューヨーカーがチョッピリ羨ましい福澤です。
あくまで習慣の違いです。日本の良さもたくさんあるとは思いますが、会社のために命を捧げることが優れた“文化”なのか、仕事のために家族を犠牲にする生き方が誇れる " 習慣“なのか。大いに考え直す必要がありそうです。
“過労死”は“ karoshi ”でそのまま通じます。 " 過労死“の感覚がこの国には存在しない、だからこの言葉が外来語(loan word)として定着したのです。
我慢の先には明るい未来が待っている。こう信じてきた結果が今の日本だとすれば最近の若者が貯蓄に走り、海外に足を運ぼうとしない理由も分かる気がします。
この時期のニューヨークは朝の7時前から明るくなり日が沈むのは9時過ぎ。仕事が終わってから日没までたっぷり遊べます。ミュージカルが始まるのは午後8時、ディナーを楽しんでから劇場に向う余裕、このアドバンテージは大きい。地下鉄は24時間走っています。タクシーの初乗り(initial charge)は2ドル50セント。
ポケットの中の小銭で買えるピザや缶ビール。
眉間にシワを寄せて辛抱している日本人に“ Take it easy! ”なんて言ったら叱られるかな?
◆塾長日記2008年6月21日
●演説の歴史を変えたオバマ!
黒人初の米大統領を目指すオバマ上院議員が今月の3日ミネソタ州セントポールで勝利宣言演説 (address) を行いました。
“ The journey will be difficult. The road will be long. I face this challenge-I face this challenge with profound humility and knowledge of my own limitations, but I also face it with limitless faith in the capacity of the American people. ”
演説のクライマックス部分です。とにかく読みやすい、分かりやすい。そしてリズム感に溢れている。こんなシンプルな言葉で世界を動かせるのです。リンカーンは凄かった。ケネディーも凄い、そしてもちろんキング牧師も凄い。でもオバマはもっと凄い。これが私の印象です。
profound humility (深遠な謙虚さ)とはつまり“驕り高ぶることない政治姿勢”を意味し、 knowledge of my own limitation で添加します。自分ひとりの限界を認めつつも capacity of the American people (アメリカ人には能力があるということ)には limitless faith (無限の可能性があると信じている)いうレトリックで演説を締めくくります。あえて言葉を補って少々勝手な解釈をしてしまいました。
“私はアメリカの夢を実現する案内人に過ぎない。主役は国民だ”。これがオバマ氏の言いたいことだと理解している福澤です。
もうひとつ注目すべきこと。それは彼の声の良さです。美声云々ではなく長時間聞いていてストレスを感じない声。これもオバマ氏の魅力なのです。ヒラリー氏の声はオバマ氏よりも鋭く歯切れ(sounds logical)がある。個人的には彼女の英語のほうが好きですが、選挙は長期戦。飽きさせない声が大切だということを認識させられました。
今年の8月28日。キング牧師が I have a Dream の演説を行った1963年8月28日。あれから45年後のちょうど同じ日にオバマ氏は党大会で指名受諾演説をするのでしょうか。
◆塾長日記2008年6月20日
●マンハッタンを駆け抜ける!
自宅があるフォートリーの町からハドソン川沿いに南下、リンカーントンネルからマンハッタンに入ります。運転の荒いことで有名なニューヨーカー、彼らと”勝負だ”。私もクラクションを鳴らしながら劇場街を駆け抜けます。
信号はまったく頼りになりません。赤であろうと黄色であろうと少しの隙さえあればドンドン入ってくるのです。事故にならないのかな?
治安がよいニューヨーク、それでも深夜の一人歩きは危険です。先日、レキシントン (Lexinton) 街86丁目でイタリア人女性観光客がナイフを持った男に襲われる事件が起きました。女性は羽交絞めにされましたが男の所持していたナイフを素手で握り奪い取ったというから驚きです。
“まだ19歳なのに死にたくなかった。死ぬよりも指がなくなる方がましだと思って必死だった”。事件が起きたのは深夜11時半、幸い大事には至らなかったそうです。
さて・さて明るい話題をひとつ。最近流行なのが足裏マッサージ。靴を履いた時間が長い彼らにとって足のマッサージは大人気なのです。新聞広告蘭を見ると大小様々なお店が紹介されています。1時間30ドル〜40ドルが相場のようで日本と比べると格安です。
エステや美容の広告も目立ちます。毎週フェイシャルが受けられるデイリースパが年間パスポートで688ドル、まつ毛パーマが40ドル、ボディースリム・トリートメントは89ドル。私も行ってみようかしら!
(参考/Daily Sun)

◆塾長日記2008年6月19日
●ライフ・イン・ニューヨーク!
車両代は日本の半額、保険料 (insurance) は2倍。無保険で走るのも自由、高額な保険に入るのも自由、これがアメリカのレンタカー事情です。
左ハンドルに右車線には慣れましたが突然目の前に現われる一方通行、これにはハラハラさせられます。マンハッタンに車を走らせようとワシントンブリッジに向うと前方から別の車が入ってきます。どうやら逆走してしまったようです。
さて、保険に大金を使った分、食費は削らなければなりません。ハドソン川沿いにあるヤオハンに行けば日本の食材は何でも手に入ります。でも高い。これが悩みの種。唯一お米だけは安い。コシヒカリやササニシキのブランド米がキロ20ドルで購入できるのです。しかも美味しい。ついつい食がすすみます。巨大なキュウリやナス(eggplant)、ガロンのケースに入った牛乳。私の体がスッポリ入りそうなカート。すべてが BIG です。
食生活が乏しい割には体重が増えた気がします。回りに太った人が多いとダイエットには無頓着になりがちです。今回はこれには騙されまいっ!
家の中も一通り片付き来週からは弁塾ニューヨーク校、マンハッタンエンターテインメント社・メディア・トレーニング・ワールドワイド社までの出勤生活が始まります。自宅近くの森でリス ( squirrels) と戯れ英気を養いたいと思います。

◆塾長日記2008年6月18日
●我が家は兎小屋?
ラガーディア (Laguardia) 行き NW 624便はビジネス客で満席、携帯電話で話す声が機内を飛び交います。彼らの声の大きさにはいつも驚かされます。離陸直前まで携帯が使用できるのは日本とは異なるところでしょうか、とにかく彼らの“真剣英語”に囲まれるだけで私には大きな刺激になるのです。
午後5時9分、定刻通りラガーディア空港に到着しました。“あっ・ニューヨークの匂いだ”。心の中で思わず叫んでしまいます。心地よい花の香りとは程遠いニューヨーク独特の匂い。これは私にワクワク感を与えてくれる魔法の匂いなのです。
ジョージ・ワシントン・ブリッジ (George Washington Bridge) が見えてきました。マンハッタンとニュージャージーを結ぶ上下8車線の橋は通勤渋滞の真っ只中、お陰でハドソン川から眺める両岸の絶景を堪能することができました。
橋を渡りきるとそこはフォートリー (Fort Lee) の街です。緑溢れる街並みに感動する間もなく新居に到着しました。軽井沢の別荘地のような個性溢れる住宅街、その一角にある我が家は築50年の古さです。これでも“ young ”だというから驚きです。この地区では築100年の家も珍しくありません。驚くほど小さな家だと聞いていましたがそれでも3ベッドルームにバスルーム2箇所、地下室に屋根裏部屋もある立派な住宅です。私が歩くと床がきしむのはご愛嬌? 無償同然で貸してくださった夫妻に感謝感激の福澤です。

◆塾長日記2008年6月17日
●558便がキャンセル?
10時間3分のフライトを終え無事ミネアポリス (Minneapolis) に到着しました。機内では眠れない性分の私ですが、夕食を食べて即、就寝、7時間、ぐっすり眠ることができました。
ここで入国審査を行います。1万ドル以上の現金は所持していないか、現地滞在地はどこか、誰に面会するか等々、事細かに“尋問“されますが無事、審査完了です。
NW 558便の出発ゲート C までは空港内を走る電車を利用します。アメリカの空港はどこも巨大です。端から端まで荷物を担いで歩けば30分くらいはかかかりそう。
さて、掲示板を見るとラガーディア行558便に“ cancelled ” の文字が点滅しています。竜巻の影響でキャンセル、遅れが多発し、ニューヨーク便は大混乱しているそうです。
こんなときに限ってコーチクラスに押し込められることが多いのですが、毅然とした態度でカウンターに向います。無事明日の午後便で予約が完了、今晩の宿泊用のクーポンをもらいゲートを出ます。何? “ Hyatt ”? 航空会社が私のためにハイアットを用意してくれたの? ウキウキ気分で送迎のシャトルバスに乗り込みます。 走ること5分、ホテルに到着しました。アレ? ここがハイアット?
あっ! Hyatt Palace だって! 系列なのかな? 綺麗なプチホテルです。

◆塾長日記2008年6月16日 ●47歳の“留学”?
起源は2000年前のギリシャ、そして人種の坩堝アメリカで理論が体系づけられたスピーチ・コミュニケーションです。弁塾の塾長である私自身がレベルアップするには米国に赴き、最新の学問体系を学ぶ必要があります。このことが弁塾で学ぶ生徒さんにも還元されることになるのです。
先月から延び延びになってしまっていたニューヨーク訪問。今から成田を発ちミネアポリス経由でニューヨークに向います。
今回は1ヶ月以上の滞在になるためマンハッタンのホテルはパス、ニュージャージーに古い一軒家を借り、明日からはここでの自炊生活が始まります。マンハッタンから地下鉄に乗り、ジョージワシントン橋を渡るとそこがもうニュージャージー、フォートリー(FortLee)の町です。森と水に囲まれたというと少々、大袈裟ですが、ミッドタウンとは趣の異なる環境です。
今の私が裸一貫でニューヨークに放り出されたとしたら、いったいどんな仕事ができるか、どんな生活をおくることができるか、考えただけでもゾッとします。時給5ドルの仕事にさえつけない状況になるのではないか、人間として誰からも相手にされないのではないか。こんなことを考えながら悶々と生活をおくっていた最近の私です。今回の“留学”に人生を賭ける。25年前、初めて渡米したアノ頃の心境に近い自分がここにあります。

◆塾長日記2008年6月11日
●恐怖の血液検査:結果は如何に?
私のカバンに常時入っている3点セット。それは抗生剤、イソジン、頭痛薬。扁桃腺が腫れやすい私にとっては喉は命、万一に備えて抗生剤は必需品です。“危ない”と思ったら発熱する前に薬を飲んでしまいます。イソジンでのうがいは欠かせません。
風邪の前兆は頭痛です。家族全員、親戚までがみな頭痛持ち。おそらく遺伝なのでしょう、体調が悪くなる前には必ず頭が痛くなるのです。だから頭痛薬も持ち歩いています。
週末から体がだるく、微熱が続きます。先ずは頭痛薬。それでも体の節々の痛みが止まらないため、抗生剤を飲んでみます。普通ならこれでバッチリなのですが、今回チョット様子が違います。
子どもの頃から診ていただいている太郎先生に診察をお願いします。“喉は腫れていませんね。風邪ではないと思うけど、節々が痛いのはチョット気になるね。抗生剤が効かないのはウイルス性の病気かも知れませんよ。肝炎だとまずいので血液検査をしましょう。最近検査してないでしょう?”
私は採血が大の苦手で、体の中に針が入ることを想像しただけで気分が悪くなってしまいます。目を瞑ってガマン・ガマン。
さて・さて検査結果は如何に? ダイエットをしたとはいえ、慢性の睡眠不足と薬漬けの生活、年齢を考えると体の何処かに異常が見つかるはずです。
“福澤さん。結果が出ましたよ。どこも問題ありませんね。肝機能も腎機能も正常です。コレステロール値も理想の数字ですよ。少し心配していましたが医者の立場から指摘することはありません。”
健康であり続けられるのも生徒さんの応援があってのこと。これからも皆さんよろしくお願いします!
 ◆塾長日記2008年6月10日
●最後の一線
不幸な事件が起こるたびにメディアはその特殊性を強調します。ワイドショーでは加害者の生い立ちから友人関係、あるいはまた小学校時代の作文や卒業論文までをも引き合いに出しその人物像を分析します。そして結論を導き出すのです。“やっぱりアイツは異常なヤツだ”、と。
“異常なヤツ”は世間にたくさんいますが他人の命を無差別に奪う行為は“異常さ”だけでは片付けることはできません。“異常なヤツ”を犯罪に駆り立てる何らかの引き金が背景にあるのではないかと思うのです。“異常なヤツ”がリストラされる。グレル、キレル。ここまではよくある話。リストラされた鬱憤を自分で晴らすことのできる“異常なヤツ”。こういう人は最後の一線をハズスことはないでしょう。仲間や家族、もしかしたら異性の友人に守られ大きな事件にならずに済むこともあるかも知れません。
事件3日前の朝、勤務先の工場でのこと。作業着をめぐって容疑者が職場で激高するトラブルがあったといいます。“おれのつなぎがない”。
作業服はラックの中にあったと報道では伝えられていますが真実はどうだったのか、私には甚だ疑問です。
“異常なヤツ”の最後の砦である作業服、これを故意に隠す行為が背景にあったのだとすれば、それを先導した影の“犯人”の責任は重大です。

◆塾長日記2008年6月9日
●エコのためにどれだけ犠牲を払えるか?
冷房、テレビは点けっぱなし、オフィス照明もPCもガンガン使う。移動はもっぱら車で東京と箱根の間をガンガン飛ばす。入浴は大好きで朝シャンは欠かさない。重たいボストンバッグを持って度々の渡航。これが私の生活習慣です。温暖化の片棒を担いでいるひとりとして猛反省しなければなりません。
唯一、出来ていること、それは自宅では暖房をほとんど使わないことくらいでしょうか。それでも冬の箱根では床暖房が不可欠です。昨日放映されたテレビ番組『55の挑戦スペシャル』。 “モノが故障したときは修理して長く使いましょう”。正論ですね。私自身、手間やコストをかけても地球環境保護のために貢献したいと思っていますが、先日こんなことがありました。
15万円で購入したパソコンが故障、修理を依頼したら8万数千円の見積もりが届きます。どうする? 今なら同種のパソコンが9万円で買うことができるのです。新品です。“壊れたら捨て新しいモノを買う”文化が日本の社会に浸透している現実も見逃せません。修理をしたくてもできないように仕向けられた日本の商業主義は大きなネックだと思います。
照明をこまめに消す。水道はまめに止める。リサイクルやゴミの分別。これらのことは我が家でも徹底的に実践しています。それ以外にもできることを家族で話し合っていこうと思います。
◆塾長日記2008年6月2日
●ダイエット生活進行中!
常夏の環境にいると食事の量が増えてしまう。これまでの私はそうでした。でも今回は違います。プールでのウォーキングは1時間、ジムで汗を流し、夕食は1日おきにカット。朝と昼は食べます。今回はこれを実行しました。
”夕食を食べないとお腹が空くでしょう?“と、よく聞かれます。もちろんお腹は空きますよ。でもそれを我慢するとか辛抱するとか考えると悲しくなりますよね。そうではなくって、もう目の前に食料はないと考えるのです。
“人里離れた山奥にいる。食べるものはない。明日の朝には麓から食べ物が届けられる。”こうやって暗示をかけるとお腹は空いても大丈夫なのです。
弁塾のHPの写真よりも10キロ以上、減量しました。面接でお会いする生徒さんが一様にビックリされます。
運動だけで痩せるのは不可能に近いと思います。食べる量と時間を工夫する。運動もする。これがベストだと思います。
今の私にとってダイエットは楽しい趣味のようなものです。学生時代のベスト体重は87キロ。先ずは90キロを切ることが目標です。食べることが大好きな私ですから、どうしても食べたいときは徹底的に食べます。この考えが僕にはいいようです。
ダイエットを指導してくださる先生に褒められること。これがいちばんの励みかな。
◆塾長日記2008年6月1日
●年に一度のお祭り?
日本から新聞を添付で送信してもらいます。何の新聞っ?競馬新聞です! 今日は年に一度の競馬の祭典、日本ダービーが開催されるって、今時子どもでも知ってますかね。
私が愛読するのは“勝馬”。これを見ないと、どうも予想する気にはなれないのです。画面に写し出される“勝馬”を凝視しながら福澤先生の予想タイムが始まり始まり〜。海もプールもパス、ひたすらテータとの格闘なのです。
タービーって意外にシンプルなんですよ。ほんとうに! 前哨戦のきさらぎ賞、京都競馬場で行われるレール、これがポイントなんですよ。去年はこのレースで優勝したアサクサキングスがダービーで2着、その後、この馬は菊花賞も勝ちました。ダービーで穴馬を探すなら答はきさらぎ賞にアリ。これが法則です。
さて・さて、今年のきさらぎ賞の勝馬はI番レインボーペガサス。2着馬はF番スマイルジャック。どちらかが絡む、その確率は超高いはず。コレが傾向ってものですよ。いいですか皆さん。IとF。
どちらを軸にするか迷いますね〜。南の島に似合うのはヤッパリ、レインボーでしょう。パッパと決めて日本に電話します。
“あのね、Iから3連単だよ。お願いね。IかFのどちらかは必ず来るよ。お金? 建て替えてね。増えるから心配しないで。”
今から思えばなんという自己矛盾。何でFも買わないかって? これがギャンブルですね。終わってみればF番のスマイルジャックが2着に来て馬券は大荒れ。アレアレ。レインボー君は? 5着ですか。ああ、残念!
◆塾長日記2008年5月31日
●街中の英語イロイロ
“ Pardon for my appearance ”。そのまま訳せば「顔がまずくてスイマセン」かな。一部施設が改装中の Westin ホテル、その改装部分に掲示されていたのがこの英語です。粋な英語ですね。こんな言い方もあるのだと関心してしまった私です。道路工事じゃあるまいし“ Under Construction ”では雰囲気台無しですよね。一流ホテルは英語にも気を遣のでしょうか。
英語圏の街中を歩くと色々な英語に出会います。レンタカーのフロントガラスには“ Rent me ”の掲示。中にはキスマーク付きの掲示もあるから笑えます。スタバの影響でしょうか“ To go ”は日本で普通に使われています。 アメリカで初めて“ Here or To Go? ”と聞かれたときはオロオロした覚えがあります。
“ Seven Days ”が「年中無休」、“ ” Fine ”が「罰金」、“ Dead End ”が「この先行き止まり」、“ Good ”が「まあまあ」等々、英語圏で私が始めて知った表現は数知れません。
TOEIC で900点をクリアー、それでも英語がまったく使えない人が意外に多い。これは悲劇です。
私の息子が通う小学校では1年生から英語の授業が行われています。そして今5年生。ビックリするほど英語が口から出てきません。なぜ? あえて私は息子に英語を教えてきませんでしたが、そろそろエンジン全開といきましょうかね。
◆塾長日記2008年5月30日
●PADI は誰でも取得できる?
日頃は教える立場の私ですが、今回は教わる側の息子の立場から”授業“を参観します。10歳から取得できる PADI のスキューバダイビングのライセンス、私の息子はただ今、猛勉強中です。
大人用に編集された全258ページの分厚い教科書。日本語版とはいえ10歳の子どもに理解させるには少々、無理がある気がします。今回の生徒は大人2人と私の息子。日本語の語彙レベルが異なる生徒たちをどのようにハンドリングするのか、私にとっては興味深い参観となりました。
難しいことをやさしく教えるのはアタリマエ。できれば楽しく、しかも飽きさせずに教えられれば、優秀な講師です。要は教える側の力量次第なのです。
眠そうな生徒と淡々と講義を続ける講師。かみ合っていません。それでもペーパーテストは誰でも合格してしまう PADI の方針に少々、興ざめしてしまった私です。
ライセンスにかかる多額の費用はなんのために払うのか。ダイビングを教えることを生業にしている人たちの生活の糧? それとも単なるお金儲け?
息子は無事、 PADI のライセンスを取得しましたが、カードの申請は見送ることにしました。近い将来、息子と一緒に勉強し直し、英語でのライセンス取得を目指そうと思います。世界の浜辺での共通言語は英語なのですから。
◆塾長日記2008年5月29日
●額賀氏の弁力指数はゼロ!
グアムで今いちばん話題になっている高級分譲地、タロベルデエステイツ( Talo Verde Estates )はヒルトンホテル前の坂を上ったオーシャンビューが望める絶好のロケーション。デザイナーブランドの豪華な家具つきのベッドルーム5部屋、日本のマンション1ユニット分のリビングルーム、キャッチボールやパターゴルフが出来そうな庭。そしてプール付き!こんな豪邸が6000万円〜8000万円で買えちゃうグアムです。
本土ではサブプライムローンの焦げ付きで不動産の値下がりが顕著ですが、ここグアムはそれとは正反対、不動産ブームが勃発しています。米軍が沖縄からグアムに移転するタイミングにあわせた不動産投資がその理由です。グアムの平均的な家屋が2000万円ですから、これら、現在建築されている家屋は破格の値段だといえます。でも、こんな豪邸、誰が買うの?
グアム移転をめぐる経費分担。米軍家族住宅3500戸の建築費約2800億円を負担するのは誰? 2800億÷3500戸=? 答えは8000万円。ああ、ドンピシャの計算ですね。グアムで新規に建築されている豪邸に住むのは米軍さんとその家族。その負担をするのは我々日本人というわけです。
全額日本が負担することを約束しちゃったのは額賀防衛庁長官(当時)。相手はラムズフェルド国防長官(当時)。 すんなり“ Yes ”と言ってくれてラムズフェルド氏もさぞ驚かれたことでしょう。 日本の政治家と交渉するのはサルでも出来そうです。
◆塾長日記2008年5月28日
●エネルギー危機イコール食料危機
1ガロン (gallon) 3.78リットルのガソリン価格は4ドル31セント。今年で6回目の値上げだそうです。10年前の価格1ドル60センと比べると気の遠くなるような価格上昇です。
町中を走っていて気づいたのはオートバイの数が増えたこと。単独で通勤する人は車から単車に切り替え始め、オートバイが飛ぶように売れているとか。物価 (prices) も上昇。パン、卵、米などの生活必需品も去年と比べると30%のアップ、スーパーマッケットでの光景にも変化、大きなカートに次から次へと投げ込むスタイルから価格を確かめながら購入する人が増えていると聞きました。飽食と使い捨て一辺倒のアメリカ人でさえ危機意識を高め始めている、このこと事態が事の深刻さを鮮明に表現しています。
子どもの頃に親から“お百姓さんがせっかくつくってくれたお米だよ。感謝しなきゃね。最後の最後までし残さないで食べなさい。残すと目が見えなくなるよ”、などと言われたことを今、思い出しています。その後の高度成長期を生きてきた私たちは飽食の時代に生き、食べ物を残すことに無頓着になってしまいました。
温暖化は止まらず、世界の人口は間もなく70億。エネルギー危機、食料危機 (food crises) が引き金 (trigger) になって世界の紛争が始まることだけは避けなければなりません。
◆塾長日記2008年5月27日
●当日券を英語で言うと?
前売り券は advanc(ed) ticket 。当日券は何というのか? 正解は“ At the door ”。面白いでしょう。”当日、入り口で払う“という感じでしょうか、英語らしい表現ですね。
英語を教えている私自身、実はこの言い方を知ったのはつい数年前です。ニューヨーク校TJ .Walker 塾長のトークショーを開催したときのことでした。
英語圏を訪問するたびに痛感すること。“今の自分の英語では足りない”。これが私の本音です。
“そこそこの英語力プラス磐石な弁力が日本人には必要だ。” これが弁塾の信条 (creed) です。私にもそこそこの英語力はあります。英語で困ることはありませんし、不便を感じることもありません。 それでも私の体の中でウズウズする何かが私を刺激 (stimulate) するのです。“もっとヤレー、もっとヤレー”と私に問いかけてくる。 何かとは何か? いくら考えても答えは出てきません。とにかくウズクのです。昨年からのウズキは今や私の心臓近くまで迫ってきています。”黙れ。オレは英語を捨てたんだ。いくら勉強しても所詮ネイティブになんかなれないだろう“、と開き直る勇気さえない。
弁力 (benryoku) という言葉をメジャーなものにする。文化や人種、経済格差を越えた世界標準のコミュニケーション理論を確立する。これを成してこそ我が人生。
よし、決めた。何を? 自分でもよく分からないけど、決めたゾ!
頭が少し変になった今日の福澤先生です。
◆塾長日記2008年5月26日
●エンジンから真っ赤な火!
“10歳になったらスキューバのライセンスを取ろうね”。息子と交わした約束です。
半年前の成田空港第1ターミナル北ウィング。“パパは来ないの”。目に涙を浮かべた息子が私に訴えかけます。息子たち一行はグアムに、私は東京に戻りました。 以来、息子と私の間にできた“微妙な溝”。
母親不在の我が家にあって息子と私の信頼関係は絶対でした。海外出張の度に小学校はスルー、マンハッタエンターテインメント社との交渉、ニューヨーク TJ Walker とのビジネス・ミーティング、思えば、マウイ島在住の画家、 Kim と出会ったときにも息子と私は一緒でした。
そして今日。1月に破った約束を守る日がやってきました。“ぼくは大丈夫だからね。ダイビングはいつでもいいよ。パパ、あまり無理しないでね”。この言葉が私の胸にズシリと響きます。
NW 82便でグアムに向います。前夜に40度の発熱、そして午前中に抜歯。ほとんど口が開かない私を息子が気遣ってくれます。小さな手ながら足裏マッサージが上手な坊主です。ウトウトしたその瞬間、“ドッカーン”。異様な爆発音とともに機体が急降下、揺れの強さは尋常ではありません。エンジンからは真っ赤な火が出ています。“私の人生はここで終わるのか?”とさえ思うくらいの数秒間でした。 機長の説明がないのは事態が緊迫していた証拠?
午前1時13分。無事、グアムに到着です。
◆塾長日記2008年5月25日
●パクリ?
出版社が新しい英語辞書をつくるときにすること。既存の辞書をすべて並べ、それらに盛り込まれている要素は新たに編纂する辞書にも盛り込む。要は“美味しいところ取り”。出版社同士が互いにパクリあうのです。これが日本の辞書編集の歴史なのです。学研と旺文社がこれで裁判になったこともありました。
編集の実働部隊は外部の編集プロファクションです。経費を抑えて利益を上げるためにはパクリなくして編集は不可能、これが実情でしょうか。
編集の仕事をしている者の心の片隅にある罪悪感、それがパクリです。私が編集者駆け出しの頃、毎日のように飲みに連れていってもらった先輩がいました。コツコツ真面目に仕事をする職人です。世の中でいちばん好きなものはお酒:嫌いなものはパクリ。パクリを嫌いますから仕事は遅い。50を過ぎてヒラの編集者。
“あんな負け犬と飲んでいると君もダメになっちゃゾ”と回りから言われ、その先輩とは一時付き合いを絶った私でした。その後。先輩は静かに郷里の熊本に帰ることになります。以来、その先輩とは会っていません。
私の心の中にはいつもその先輩がいます。真っ直ぐ生きることの大切さ。心が通うことの大切さ。自分に嘘をつかない潔さ。彼から学んだことは計り知れません。
日記で使う写真はパクリ? さてどうする福澤!
◆塾長日記2008年5月24日
●赤ちゃんを眠らせるコツ
赤ちゃんを寝かせるコツ。それは優しい声で、ゆっくりと一定のリズムでお話をしてあげることです。心臓の鼓動にリズムを合わせ、絵本でも読んであげれば赤ちゃんはすぐに眠ります。
これまで多くのスピーチを聞いてきましたが、ダメなスピーチ第1位は眠気を誘うスピーチです。眠っては失礼だと思いつつ、どうしても眠くなる。そんなスピーチにこれまで何度、出会ったことでしょう。
内容さえよければスピーチは上手くいく。これは大きな誤解です。内容3に対してデリバリー (delivery) 7。内容以上に“語り方”が大切なのです。
リズムよくトン・トン・トーン、と話しつつ、適度に間を使う。これが理想なスピーチ・リズムです。
“語り方”は人それぞれです。日頃の自分を変える必要はありません。普段、ゆっくり話す方はほんの少しだけスピードに変化をつけてみてください。それだけでインパクトのある“語り方”になります。私のように早口の方はあえてスピードを落とすことは避け、間に気を配ってみます。これだけで印象は大きく変わります。
聞き手を眠らせない、飽きさせない。それには内容よりも本番での“語り方”が大切なのです。
赤ちゃんがなかなか眠ってくれないそこのアナタ。もしかしたら名演説家の才能があるかも知れませんネ。
◆塾長日記2008年5月23日
●500年後の日本を見据えて!
最近、弁塾に不可解なメールが届くようになりました。嫌がらせにしてはどれも稚拙で幼稚な内容です。 ハレンチなアドレスが貼り付けられているものや、中には私のプライベートを示唆するかのようなものもあります。不思議です。
さて、弁塾の指導内容の屋台骨はアメリカのコミュニケーション論です。このことを快く思わない人たち、真実が公になると困る人たちも少なからずいるのでしょう。
私は彼らと対決しようとは思いません。間違った指導をせざる終えない彼ら指導者たちも迷える子羊だからです。
私が弁塾を運営する意図。それは日本に多くある話し方スクール全体の底上げです。これまでの間違った指導や思い違い、幻想を取り除くことが私の使命だと思っています。指導者集団を正しい方向に導き、一緒に手を取り合って日本全体のレベルを上げたいのです。
2年前のことです。他塾の講師の方が私に連絡をくださいました。素性は明かさずに弁塾で学ぼうとする生徒さんのひとりとしていらっしゃった方です。その方は既に卒業され、別の話し方スクールで指導をされています。
話し方教室で真摯に指導されている方ならば、これまでの指導法に疑問を持つことがあるはずです。“緊張しなくなる?”、“誰でも大丈夫?”、“声を変える?”等々がその例です。
メールの“犯人”が誰であるか。そんなことはどうでもいい。私の存在が邪魔な方、嫌いな方、そんな方こそ私は大きな心で迎えてあげたいと思います。
500年後の日本が明るく楽しい国になるために共に頑張ろうではありませんか。
◆塾長日記2008年5月22日
●愛する人に誓ったこと
“事情が変わればおのれも変わるような愛、
相手が心を移せばおのれも心を移そうとする愛、
そんな愛は愛ではない。とんでもない。
愛は嵐を見つめながら、揺るぎもせず、
いつまでも、しっかりと立ち続ける灯台なのだ。
すべての小船をみちびく星なのだ。
その高さは測れようとも、
その力を知ることはできない。“(シェイクスピア)文学のセンスがまったくない落第生、シェイクスピアの言葉がまったくピンとこなかったのが30年前の私です。
そして今、書斎で独り、私はこのシェイクスピアの言葉を再び読み返しています。言葉の意味が少しだけ、ほんの少しだけわかってきたような気がします。
今にも崩れそうな軟な絶壁に佇むちっぽけな灯台。激しく燃える生命の輝きからは程遠い、小船を導くどころか、自分さえも導ききれない無力な灯台。
嫉妬、嫉み、驕り、物欲に惑わされ続け、“しっかりと立ち続ける灯台”からは程遠い今の自分。ああ、何と恥ずかしい人生なのか。
自分の人生が終焉に近づいたとき、このシェイクスピアの言葉に大きくうなずくことができる人生、そんな人生をおくると、私が心から愛する人に誓った日、それが今日です。
◆塾長日記2008年5月21日
●大学のテキストにイラスト?
“大学テキスト界に革命を起したい。学生の学力に見合った教材が必要だが、実際に使われている入門書は難しい”(渡辺利夫拓殖大学長)。イラストを満載したテキスト、記録が残せるノート型、文体はですます調等、学力が低下したと言われている最近の大学生に対応しようとするのが狙いです。
難解なテキストを平易にすることには私も賛成です。ただ、テキストが平易だからといって学生が理解できるとは限りません。
大学で学ぶのは専門領域に立ち入った立派な学問です。内容はもともと難解なのです。大学教授自身の指導メソッドにメスを入れることなくテキストだけを改定してもどうなのか、この点が私には不安です。
教授たちの多くは旧態依然の一方的な講義をしています。これが実情です。メディアに頻繁に登場する雄弁な大学教授はあくまで一部の例外です。
難しい入門書、専門書、これらの書物を繰り返し読みこむことは実は非常に大切です。読書を通じて脳を鍛える。時間無制限で考え抜く。高校までの”お勉強“とは大きく異なる点です。
時間をたっぷりかけて、ジワリジワリ脳に染み込ませるような感覚。これが大学教育の真髄なのではないかと私は思っています。
◆塾長日記2008年5月20日
●成田の未来は?
成田空港が開港30周年を迎えました。22年開業予定の新高速鉄道を利用すると都内から空港まで最速36分ですが起点は日暮里駅です。利便性が高まるのかどうかは疑問です。
香港、上海、シンガポール、仁川(韓国)はアジア拠点としての役割を果たしています。成田は既にグローバル化する世界の流れから取り残され (left behind) てしまいました。
そもそも成田が国際線、羽田が国内線という線引きに無理があります。ニューヨークではJFK,ラガーディア、ニューワークと3つの空港を使い分けています。住民の騒音問題を抱えるため24時間運用が出来ない点はもはや致命的でしょう。汐留周辺から天王洲、そして羽田間の地下に首都高速をつくる案もあるようです。国土交通省は羽田の発着回数を年間3万回から6万回に増やす計画を発表したばかりです。
成田空港はアジアのハブ (hub) 空港となることを目指して高度経済成長期に着工されました。地元住民は一方的な建設工事に対し空港反対同盟を結成し徹底抗戦、反対の理由は遠いアクセス、狭い空域、騒音問題、地元との合意の未形成などでした。政府は札束による買収によって簡単に住民を追い出すことができると考えていたようですが反対運動は今なお続いているのです。
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